2013年2月の記録を元に書いています。
1DH(ディルハム)≒30円 (当時は≒26円)
20年ほど前にウェーブプールを体験していた
ウェーブプール。
波のプールの中でも、サーフィンやボディーボードができるプール。
すっかり日本では無くなってしまいました。
サーフィンを始めたてだった学生の頃。
埼玉県の東武動物公園にあるウェーブプールが、営業終了後にサーファーへの貸出営業を行っていた時期でした。
当時アルバイトをしており、営業終了後にウェーブプールでのサーフィンを体験したことがあります。
そもそものサーフィンのスキルも追いつかないなか、いきなり盛り上がってくる独特のうねりに苦戦しながらもなんとかテイクオフできたことを思い出します。
他にもあった!日本のウェーブプール
ワイルドブルーヨコハマ
当時はワイルドブルーヨコハマで営業時間中にボディーボードができた記憶があります。
*ワイルドブルーヨコハマは2001年夏に閉園しました。
シーガイア
その後就職し、宮崎のシーガイアのウェーブプールの貸し切りを企画したものの、急遽決まった海外出張で参加できなかった苦い記憶があり。
*シーガイアは2007年に閉園しました。
誰かシーガイアを買い取って再開してくれないかなと思っていたのですが、日本経済新聞記事 世界最大級の屋内プール解体へ 宮崎のシーガイア 2014/8/1付にあるように残念ながら解体されてしまいました。
2013年当時、日本国内のウェーブプールでサーフィンをする機会はほぼなくなってしまったように思っていました。
チャンスは突然に
1週間ほど前に急遽決まったドバイでの撮影出張。
一泊4日の弾丸出張です。
少しでも楽しみをみつけようと下調べをしていると、サーフィンの可能性が。
UAE(アラブ首長国連邦)にWADI ADVENTUREというウェーブプールがあるようです。
とりあえず荷物に海パンを忍ばせます。
ドバイへ
木曜夜、エミレーツ航空の直行便でドバイへ。
予約が直前すぎたせいか成田発が満席、経由便もいろいろ検討しましたが最終的に関空発の直行便になりました。
当日ぎりぎりめな時間に関空に到着。
おそらくチェックインカウンタークローズ直前だったかと思います。
そのせいか分かりませんが初めて乗ったエミレーツで運良くビジネスクラスにアップグレード。
快適な旅でした。
エミレーツはJALとのコードシェア便があるものの、ワンワールドには所属していません。
よって、JALのステータス会員であっても預け荷物の増量や優先受け取りタグはつきません。
(しかも当時は平会員でしたので、アップグレードは相当ラッキーでした)
なお、便名がJAL便名であってもステータス会員のサービスはほぼ受けられません。
日本発の便ではラウンジを使えるのが唯一のメリットで、ドバイの空港ではエミレーツのラウンジは使えません。
チャンス到来
早朝ドバイに到着し、手配されていた車でホテルへ向かいます。
運転手さんが積極的な営業かけてきます。。
なにかご用命でしたら連絡してください
名刺を渡されました。
そんなうちにホテルに到着。
ちょうど、成田発の撮影スタッフもホテルに到着しました。
今日の予定などを確認すると、スタッフさんから意外な言葉が。
今日はロケハンと準備のみなので、(クライアントである)surftripworldさんは夕方まで自由にしてください!
お。
きたきた。
チャンス到来。
早速WADI ADVENTUREに電話してみます。
英語が通じました。
すると、タイミング良く11時の回に空きがあるとのことです。
すぐに予約を入れます。
足を確保する
さっそく先ほどの空港からの車の運転手に電話します。
WADI ADVENTUREまでの送迎を打診すると、往復で700DHとのこと。
相場がわからないため一旦保留とし、ホテルに待機しているタクシーとも交渉をします。
結果、より安い価格を提示してくれたタクシーで行くことに。
たしか往復で550DHでした。
砂漠の波を目指して
9時ごろホテルを出発。
砂漠を眺めながらひた走ります。
![](https://surftripworld.com/wp-content/uploads/2019/05/写真-13-02-22-9-38-27.jpg)
約130km走り、アブダビ首長国のAL AIN(アル・アイン)に入ります。
市街地を抜けると岩山が現れます。
そのふもとにWADI ADVENTURE がありました。
1時間半ほどで到着です。
WADI ADVENTURE
受付で料金を支払い、中へ入ります。
お客さんは欧米人が20人ほどでした。
ロッカールーム、めっちゃ広いのですがガラガラです。
![](https://surftripworld.com/wp-content/uploads/2019/05/写真-13-02-22-10-22-27.jpg)
着替えて、サーフボードをレンタルします。
普通のボードはほとんど無く、あったとしても長めだったため6’0のソフトボードに決めました。
時間が来るまで前のセッションの様子を伺います。
波はけっこう小さめです。
砂漠のど真ん中でサーフィン!
11時からのセッションがスタートしました。
ドイツ人らしき2人と国籍不明の白人1人と私の4人です。
90秒ごとに起こる波を順番に乗る仕組みです。
レギュラーで、はじめ胸ぐらいから最後はモモサイズのショルダーになる波でした。
直後はやや早めながらその後トロく、走り過ぎ注意です。
![](https://surftripworld.com/wp-content/uploads/2019/05/写真-13-02-22-12-16-52.jpg)
砂漠の中でサーフィンする不思議
10年以上前の東武スーパープール以来のウェーブプール体験。
テイクオフは問題なくできましたが、慣れないソフトボードのせいか途中でワイプアウトしてしまいます。
それでも、こんな中東の岩山のふもとでサーフィンをしているという事実に興奮します。
波待ちの間に、セッションを共にする外国人たちと話をします。
1泊4日の強行スケジュールと、その間を縫ってAL AINまで来た大和魂にドイツ人も大ウケでした。
話題はサッカー選手の話になり、疎い自分は広げることができなかったのが申し訳なかったです。
ちなみに、意外に風があり海パンのみだと寒いです。
ラッシュ着用が基本のようです。
貴重な体験でした
1時間のあっという間のセッションを終え、ちょっと記念の写真を撮ったりしたのち急いで着替え。
待ち時間が長くなりイラついているタクシーへ乗りドバイへ戻ります。
時間があるなら、バスで行けば費用も安いのですが、今回は止む無しです。
お金はかかりましたがプライスレスな体験に満足でした。
再訪もありか?
日本ではほぼ消滅したウェーブプール。
ここもいつなくなるとも限りません。
ドバイも絡めて、家族旅行もアリかな、と思いました。
*あれから6年。WADI ADVENTUREは健在です。
中東の金持ちボンボンの趣味で建てられた施設と聞いたことがありますので、まだしばらくは大丈夫なのでしょうか。
ちなみに、この日の晩飯で同席した日本人コーディネーターさんがたまたまサーファーで、彼女の情報によるとドバイでも冬は風波でサーフィンできるそうです。この日もちゃんと波があったのだとか。
まとめ
いかがでしたか。
日本では2020年のタイミングで木更津に建設予定だった「サーフランチ東京」の建設中止が明らかになり残念でしたが、あらたなウェーブプールが静岡県・牧之原市に2020年6月に開業予定とのこと。
NHKのニュースでも取り上げられたので今回はかなり確かでしょう。
今後の動向が楽しみです。
費用まとめ
参考までに、かかった費用のメモです。
1DH≒30円で計算して下さい。
WADI ADVENTURE
- 入場料100DH
- サーフィン1R50分100DH
- ロッカー25DH
- 貸しタオル20DH
小計 245DH
交通費
- タクシーチャーター580DH
たしかもともと550DHだったのが、待ち時間が増えたことで待機料をとられました。
それでもはじめの運転手に聞いた700DHよりは安かったので良しとしました。
交渉時に、WADI ADVENTUREでの待ち時間を少し長めに見積もって伝えておくのが良さそうです。